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憲法を生かして住みよい世の中に
くらしと憲法学習会の開催 
ワーキングプア=正規社員なみに働いても生活保護以下の収入しかなく生活に困っている人=が増えているのは、人件費削減のため企業が正規社員を減らして、賃金が安く解雇が簡単なパート・アルバイトを大量に雇うようになったからです。1985年に労働者派遣法が制定されて、当初一部の業種だったのが、1999年には基本的に自由化されました。多くの企業にとっては必要なときにだけ雇用して、不要になればいつにでも解雇できるなど経費の削減が出来るようになりましたが、労働者にとっては生活の保障などまったくなくなり不安定な生活を余儀なくされることになりました。
そのなかで、正規社員も労働が強化され、過労死や寸前の労働が強いられています。最近30代の管理職等にうつ病が増加しているのはその現われです。生活に困った借金で多重債務の問題もうまれています。非正規雇用の人は権利主張もできず、セクハラを受けやすい状態にもおかれています。賃金格差が年毎に広がってきていますが、女性の場合はさらに大きい。私も弁護士になる前にデパ地下でお菓子販売のフリーターをしていましたが、親の収入格差が子供の生活格差にも影響を与えていることを実感しました。
民法とか刑法とかの法律は、国民が守らなければならないものですが、憲法とは国家や公務員が守らなければならないもので、国民の義務はうたっていません。ここが法律と根本的に違うところで、憲法は国民の人権が侵害されないように国家権力を制限するものです。
日弁連にも島根県弁護士会にも憲法委員会があって県内各地で講演して、その普及に努めています。戦争が好きな人は誰もいないでしょうが、自分の生活がどうしようもない状態では、自分が変われないのなら世の中が変われば、自分の生活もなんとかなるのではと考える人もいます。その延長線上に戦争を考える人もあり、現在でも安定した生活のために自衛隊に入る人もいるわけです。アメリカで将来保育士になりたくて、その学費を稼ぐために軍隊に入ったと聞いて、”生命を育てるために、生命を奪っていく軍隊に!”と衝撃を受けたことがあります。
憲法九条を考えるとき、戦争のない世の中で満足するのではなくて、安心して生活の出来る、もっと住みやすい世の中にと、積極的に考えてゆくべきではないかと思っています。参加者は27人でした。